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■「これだけの接戦とは」 【統一地方選・道議選】勝った井上陣営も驚く 北海道知事選挙と北海道議会議員選挙の投票と開票が十三日行われた。道議会議員選挙紋別市区(定数一)は現職の井上真澄候補(58、民主・公明推薦)が新人・阿部徹候補(53、自民党公認)に六百六十四票の差をつけ再選を果たした。投票率は道知事・道議選とも前回に比べ約三・九ポイント落ちた。 また北海道知事選挙の紋別市分では高橋はるみ候補(無所属新)が六千九票でトップ、次いで鉢呂吉雄候補(無所属新)が三千七百七十六票だった。 道議選は前回、井上氏が次点に二千百七十五票の差をつけたが、今回は阿部氏が、あと一歩のところまで迫る接戦となった。 開票は午後九時十五分から市民会館で行われた。道議選(紋別市選挙区)は開票当初の時点では五分五分との見方もあったが、午後十時二十分頃に、井上氏の優位が確実視された。 この時点で井上氏の事務所にも「約七百票の差で当選するようだ」との情報が入った。 午後十時半頃にはNHKが「当確」を出し、事務所では当選の万歳が行われた。井上氏は「追われる立場で緊張の思いの毎日だった。現職のため自分が思うように動けず、その分は家内(法子夫人)がカバーしてくれ、皆さんの応援で当選できました。一次産業の振興、高齢者や障害者にも心の行き届いた政治ができるように最善の努力を重ねたい」と述べた。 井上選対本部の佐藤教誘本部長は「厳しい選挙だった。この勝利を次にいかすため引き締めたい」。宮川良一幹事長は「これだけ接戦になるとは思わなかった。早くから阿部さんが活動を展開して評価されたものだと思います」と相手を讃えた。 ![]() 「現職の壁は厚かった」 阿部氏の陣営、肩落とす 阿部陣営の事務所でも開票が始まると同時にテレビの速報を食い入るように見つめた。 午後十時二十分頃には「井上八千対阿部七千四百」との連絡が入り、敗北が確定。選挙対策本部の西本征幸本部長、飯田弘明幹事長らが支持者に対して「負けました」と敗北宣言。 阿部氏は「必死に取り組んできたが、現職の壁は厚かった。私の力量不足以外の何ものでもない。皆さんにも辛い思いをさせ、申し訳ない。お詫びします」と述べた。 事務所の女性職員らも涙で抱き合って慰め合う姿も見られた。阿部氏は支持者らに握手してまわり「応援してくれてありがとうございました」と頭を下げていた。 道議選開票結果 (紋別選管確定) 当 井上 真澄(無所属現) 八、〇九七票 次 阿部 徹(自民新) 七、四三三票 道知事選開票結果 (紋別・滝上選管確定) 酒井 芳秀(無所属新) (紋別) 五六〇票 (滝上) 一二〇票 磯田 憲一(無所属新) (紋別)二、一七二票 (滝上) 三〇六票 若山 俊六(無所属新) (紋別) 四三三票 (滝上) 四七票 伊東 秀子(無所属新) (紋別)一、七三〇票 (滝上) 二六二票 高橋はるみ(無所属新) (紋別)六、〇〇九票 (滝上) 七八九票 都築 利夫(無所属新) (紋別) 九四票 (滝上) 一三票 鉢呂 吉雄(無所属新) (紋別)三、七七六票 (滝上) 七九七票 山田 得生(無所属新) (紋別) 二〇五票 (滝上) 三三票 上野 憲正(無所属新) (紋別) 一三六票 (滝上) 一二票 道議選網走管内選挙区 (道選管確定) 当 高橋 文明(自民現) 三三、二六六票 当 日下 太朗(民主現) 一九、五一一票 当 石井 孝一(自民現) 一七、五四四票 当 保村 啓二(無所属新) 一〇、七〇五票 次 多田 茂光(無所属新) 六、〇八九票 --2003年4月14日(月曜日)付け臨時号-- |
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