5人、依然行方不明のまま
 
サロマ湖口遊漁船転覆
  捜索は難航、焦りの色も


■サロマ湖湖口付近で遊漁船「はやぶさ」が転覆・沈没し、乗っていた旭川の自衛隊員十人のうち二人が死亡、五人が行方不明になっている事故で、紋別海上保安部(木田祐二部長)などでは日夜を通して付近海上・海岸や湖内で捜索活動を続けているが、十六日午後二時現在、行方不明者や船体の手がかり・情報は得られていない。捜索が長時間にわたり、関係者らの焦りの色が濃くなってきている。

(9月17日付本紙2面)
■楽しいはずの釣りが二人死亡、五人行方不明の惨劇に暗転…。海岸には行方不明者の家族や親戚が集まり、ひっきりなしに行き来する捜索船や、複雑な海流などで波立つ海面を、心配そうな表情で見つめていた。「釣りに誘ってごめんね」「ううん、いいの」。これ以上、会話は続かなかった。
 十四日午前、サロマ湖第一湖口付近で発生した遊漁船の転覆事故。乗っていた旭川の自衛隊員十人のうち二人が死亡し五人は行方不明のまま。海保や自衛隊、海難救難所、警察などが懸命の捜索を続けているが、丸二日が経過しても五人と沈没した船体は発見されていない。

写真)海面や捜索状況を見つめる行方不明者の家族や親戚、自衛隊員たち(十五日午前十時頃、サロマ湖第一湖口付近)

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