■まずは編集会議で方針固め
                 事件事故の取材は滅入る

 編集部の記者が毎朝・夕編集会議を開き、その日の取材対象を何にしぼるか、どの記者が担当するか、また週間、月間、長期的な展望のなかでどのような取材方向をとるか・などを話し合います。今起きていること、明日行われる行事、時期的な事象、さらに地域の課題など幅広い分野に視野を広げ、取材作戦を練ります。

 時々「毎日よくニュースが有るものですねえ。ない時はどうするんですか」と聞かれますが、ニュースは発生しているものだけでなく、記者が問題意識をもって取材するものもありますし、市政、産業、経済、市民生活など全般に渡って、どんな角度からも取材が出来ます。ですから記事がない事なんてありません。また、行事が多い時なんか「忙しいでしょう。こんな日はてんてこ舞いですね」と言われますが、確かに多くの行事や発生ものがあると、記者は走り回らなければなりませんが、反対に行事などがない時は、記事を捜さなければなりませんから、記者はかえって忙しいのです。

 取材する対象が多いと、それだけ走り回ることになりますが、反面「どんな取材をしようか」と悩まなくてもいいのです。記者はどんな取材もいといませんが、ただ交通事故など事件事故の取材はだけは、気が滅入ります。事件事故の一報が入ると、「ケガ人は居ないだろうか」「どんな事故だろうか」と神経を張ります。それが人身事故だったり、残念ながら死亡事故だったりすると、記者は取材をしながら自然に表情がくもります。



何度立ち会っても事件・事故の取材は気分が滅入る…