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市議補選に立起し、激しい選挙戦に突入された3氏に敬意を表したい。地方自治が今まで以上の多くの課題を抱える中、明日の紋別の一歩の前進≠フため、志を抱いて困難に挑戦した決断と実行こそ、地方自治に強く求められる要素であろう▼有権者が、市政の在り方について、または選挙そのものについて、あれこれ言うことは簡単だ。その中には正当な理論もたくさんある。しかし、それを具体化させる行動力こそ求められる。何も立候補せよと求めるのではない。自分の出来る範囲で、選挙について関心を深めなければ、言う資格はない▼「拡声器の声がうるさい」「選挙の時だけうまいこと言って」などの批判は付きものだ。しかし、何を言っているのか、聞こうとする気持こそ必要ではないか。市民の意志を背負い、厳しい状況に在る紋別市の未来を切り開く責任を持つのが市議会。その議員を選ぶ選挙に、市民は候補者が何を主張しているのか、先ず知ってから、気持を込めた一票を投じるべきなのだ。有権者の責任と言えよう▼補選に立候補した3氏は、決心するまでにいろいろな考えも、個別の困難もあっただろう。しかし実際に一歩を踏み出したのである。強い意志と大きな勇気がなければ為しえない行動である。拍手を贈って3氏のご健闘を祈りたい▼有権者に求めたい。現状の紋別市の状況、市議会の状況を思い浮かべながら、真剣な眼差しを今回の市議補選に向けて欲しい。立候補者や、その周辺だけが熱くなっても、選挙の意義は半減する。有権者もまた3氏の主張に、とりわけ熱い視線を向けて欲しい。重ねて言いたい。市議会は市民の意志が集約される場。それを可能にする為には、有権者も熟慮して、真剣な一票を投じることが必要なのだ。