デスク記事
長い間の出張や、忙しさなどで部屋の整理を怠っていた間に、いつの間にか新聞が山と積まれていた。パソコンのメールを開けば、多くのメールが届いていて、中には急を要するものもあった。そこで考えてみた。新聞一紙だけでも、ニュースの量は平均して約500本。広告その他の情報、中身の細かい情報も合わせると、いったいどの位の情報が盛り込まれているのだろうか▼部屋にストックしておくのは3ヵ月にしてあるので、全部の情報量は5万件くらいになるだろう。そのうち読んでいるのは何パーセントくらいだろう。ウズ高く積まれている新聞の中に、まだまだ、貴重な情報が秘められているのは間違いない。その他毎日更新されるパソコンの中の情報、そしてテレビの内容等、私たちを取り巻く情報は、想像を絶する莫大なものになる▼一度、成田からシアトル空港まで約10時間、機内食の時を除いて、あとの時間を全部、新聞を読むことに費やしたことがある。一面トップ記事から最後の面まで、順番に丁寧に読む作業に挑戦したが、シアトル空港に到着するまでに全部の文字に目を通すことは出来なかった。特に、記事を理解するまで、思考をめぐらせ入念に読むとなると、さらに読む速度は落ちる。プロ野球の記事などは、勝敗や試合内容のほかに、選手一人一人の打数、安打数、打率、本塁打数、打点などなど、記号と数字の羅列ながら、意味する情報はとても多い▼国際関連などではアルファベットの記号がたくさん出てくる。難しい言葉には、内容の解説もある。科学関係の記事など、いくら解説されても難解な用語がたくさん出てくる。家庭欄などでも、最近は横文字が多くなってきた。そう考えると、新聞を読破する作業も相当な覚悟が必要だ。やはり、あまり考えるのはやめた方がいいのかもしれない。結局元に戻って、目の前に現れる情報を、気の向くままに取捨選択するしかないようである。