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「花火大会、延期できなかったの?」「残念だった。雲の中で光るのは見えたけど、形は全然。」「今年は失敗だった」など、祭り明けの会話は、雲の中の花火大会の話題が多かった。でも、そう後ろ向きに考えることはないのでは…▼快晴の夜空に、色鮮やかに花火が上がれば、それは最高。そして、そんな年は過去何回もあった。反対に、雨の中で行われた花火大会も数回あった。天気に左右されるのは、屋外行事である花火大会の宿命である。それでもまあまあ≠含めると、ほとんどの年、花火大会を楽しめることが出来る▼確かに今回の花火は、雨に降られ雲と霧に遮(さえぎ)られて、高く上がるものは形を楽しむまでには行かなかった。しかし低い空間の花火は良く見えたし、スターマインも、時折見える瞬間もあった。何も見えないよりは良かったのは間違いない▼「こんな時は音を楽しもう」「雲の陰で光る光景も、おつなもの」「雨にたたられた祭りだったが、花火大会が実施されて、祭りの雰囲気は出た。なかったら、もっと寂しかった」などの会話もある。少しでも良い要素を見つけ、頭の中を、その方向に向けた方が楽しい▼今年の夏、全国で雨の被害が出ている。特に九州、中国地域は猛烈な豪雨に襲われ、死者を出すなど甚大な被害を受けている。北海道内でも、道南、太平洋岸地域は大雨の被害を受けている。日本列島の中でオホーツク、紋別地域は最高に良い部類に入る。他地域を見れば、この地域の幸運さが良く分かる▼全国各地で夏祭りや各種祭典がが中止になった所は多いだろう。しかし紋別の港祭りは、幸いにも出店を楽しむことが出来たし、各種催しも実施された。花火大会さえ、実行されたのである。良かったではないか。