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デスク記事

2008/07/03

 早朝3時過ぎ、水平線がかすかにピンク色に染まり、日の出が近いことを知らせる。岸壁に横付けした底建網漁船が、煌々(こうこう)とライトを照らし、乗組員はホッケなどの整理作業をしていた。底建網漁は、魚を生きたまま捕獲する漁法で、それだけ鮮度が保たれる。カレイなどはピチピチと跳ねていた▼その中にひときわ大きなホッケが混じっていた。50センチ近くあるだろうか。手際よく選別作業を急ぐ若い乗組員に聞いてみた。「これ程大きなホッケが獲れることは珍しいことですか?」と。すると「いいえ、それ程珍しい事ではないですよ。でも、漁に出れば、これ位のホッケは…」と言う▼私は「オホーツク海は素晴らしい海ですね。まだまだ資源は健在ですね」と言うと、彼は「そうですねえ。そうだと嬉しいことです。この海で働けることは幸せなことなのでしょう」と、選別する手を少し休めて答えてくれた。3時45分頃太陽が顔を出し、船や建物に赤く反射した。港マチ紋別の朝が早いことを実感した▼紋別港は、紋別市の観光10景のひとつだ。朝早くから夜遅くまで、季節ごとに魚種によって様々な船が作業をする。ロシアからの漁船も入港する国際色豊かな港だ。そんな活気、浜の香り、そこを生活の場にしている人々の息づかい。瞬時でも、それらに触れることが、浜町の魅力だ。