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デスク記事

2009/10/24

 インフルエンザの急速な蔓延で、誰もが「きょうは我が子に、我が身が」と、神経を尖らせている。学校閉鎖が相次いでいるがピークはこれから≠ニ言われる。学校を始め、企業などにも更なる蔓延が懸念される▼特にお子さんを持つ家庭の心配は尽きない。現在も多くの幼児、小・中学生がインフルエンザにかかり、自宅などで療養している。一家で誰かがかかれば子供同士、あるいは父母などに広がる心配がある。幼ない子を持つ家庭などは、抱きしめたくてもそれが出来ず、マスクをして遠くから看病。それぞれが孤独な戦いの中に居る▼北海道は大流行期に入った。ワクチンの接種はこれに追いつかず、いつになるかも明確ではない。しかし、先ず大切なことは、自分たちの出来ることを実行することだ。未だに「頑張って学校へ行く」「仕事が大切だから」などの話を聞く。考え直して欲しい。今は社会みんなの力で、被害を最小限にとどめる努力をしなければならない。一人の安易な考えが、多くに迷惑をかけインフルエンザ≠蔓延させることにもなる▼家庭はもちろんだが、団体、企業なども十分な危機管理に努めるべきだ。社員の家庭の事情に十分な理解を示して欲しい。そして企業管理者は、社員の、社員の家族の健康管理を最優先するよう配慮すべきである。それが出来ていない企業が、まだ多いのではないだろうか▼特に罹患している子供に伝えたい。「今の苦しみを越えれば、もっともっと強い身体になれるんだよ。みんなが君のために一生懸命。君と替わってあげたいと思っているんだよ。病気を追い払って、また元気いっぱいの笑顔を見せてね」と。そしてご家族の皆様、本当にご苦労様です。今は、子供に全力を注いで下さい。