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デスク記事

2008/07/09

 聖路加国際病院の日野原理事長は96歳。夜中の2時頃まで原稿を書いて朝6時に起き、病院の7時半からの会議に出る。健康法の秘訣について「食事でカロリーを取りすぎないこと。私は65歳からカロリーを落とし、今は1日1300キロカロリー」と語る。「基礎代謝で消費するのは1200キロカロリーだから、100キロカロリーで診察をし、講演をこなし、原稿を書いています」と言う▼「大体、みんな食べ過ぎる。人間の脳は使えば使うほど活性化する。しかしあまりエネルギーを必要としないんだよ。ハエの実験でも、ハングリーな程長生きし、エサが豊富なハエは早く死ぬんです。腹8分でなく7分にすべし」と自説を説く▼そんな日野原氏が「65歳を高齢者≠ニか老人≠ネどと言うのはとんでもない。半世紀前の平均寿命は68歳だったが、今は80歳を越えている。75歳以上を高齢者と呼ぶべき」と言い、75歳以上の人を対象に「新老人の会」を立ち上げて8年が経過する。「人間の能力は氷山の一角と同じ。使っているのは1割程度。もっと開発したらよい」と、会員は向上心を育てている▼そんな日野原氏は、厚労省が設定する「後期高齢者医療制度」について「他人の人生を後期≠ニ定義する資格が誰にあるのか。機微をわきまえない無神経さが、世の中の共助を台無しにした」と語る。しかしそんな事はどうでも良い。「要するに、自己開発は自己責任で行うべし」と持論を言う▼半世紀前は、100歳以上は120人程度。しかし今は3万5千人も居る。少子高齢化社会での高齢者≠ヘ、健康管理をしながら、働いて社会に貢献することが必要だ。日野原氏はそれを実践している。