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デスク記事

2009/11/06

 「こんなに賑やかだとは思わなかった」「国内の大きな都市と比べても、店はなかなか特徴がある」「人口3万人に満たない紋別に、これ程充実した飲食店街があるとは思わなかった」。夜の紋別のマチに、そんな印象を持つ人は多い。東京などから出張で紋別を訪れる方の印象である▼リップサービス(お世辞)も含まれていると思うが、誉めてくれる多くの方が「店の努力が分かる。他店と異なる自分色を出すよう、知恵を出している」と語る。そう言われると地元の人間としては嬉しい▼さらに彼らはこう言う。「あまり人通りがなくても、店内は賑やかですね。それに、みんな楽しんでいて、こちらも楽しくなってくる。旅行者への心遣いでしょうかどうぞ≠ニマイクを回してくれました」など。明るく、フレンドリーな雰囲気が旅行者にとっては嬉しいのだろう▼「不景気ですねえ」「夜のマチもすっかり静かになってしまった」などの声も確かに聞く。しかし水産のマチ紋別の特徴である明るさ、賑やかさを、旅の人は強く感じるのだろう。東京の銀座も、札幌のススキノの飲食店も、特に昨年秋からは急速に数を減らしているという。時代的な現象と言えるだろう▼ある店のママさんがこう言っていた。「何か行事があれば、その足ではまなす街にも流れてくれます。不況の時代でも、縮こまってないで、一杯やって鋭気を養いましょう。肩をたたき合い、笑顔を作れば、また頑張れるんでないの」と▼仕事から解放されて人間が最もリラックスする時間。旅行者にとっても、そのマチの印象は飲食店街に依(よ)る。食材は世界一。北のマチ紋別の飲食店街に、さらに「歓迎」の心が盛り上がれば、日本を代表する「好感度抜群」のマチになれる。