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デスク記事

2008/06/05

 日本人は長い間「お米」を主食としてきた。身体に馴染み、細胞を活性化させる生命の源である。世界の食糧事情が急速に悪化し、人類を養ってゆくだけの絶対量が確保できなくなってきた。日本の食糧自給率は40パーセントに満たず、「食」の確保は最大の課題になっている▼日本で米の生産が最も多かったのは、40年前の昭和41年で、1550万トンだった。しかし減反(作付け面積の縮小政策)などで昨今は900万トン前後だ。日本人が年間必要としている米の量は1000万トン未満と言うから、数字上では自給できるが、外国からの輸入もあり、米は余り気味なのが実態だ▼しかし今年、風向きが変わってきた。世界的な「食糧」不足時代に入り、アジアを中心に食糧の輸出を控える傾向になってきた。「食」を外国に依存している日本にとっては一大事である。そして今頃になって「米を増産しよう」「もっと米を食べよう」などの呼びかけが始まった▼ところで、米文化の日本が、米の生産量では世界で10番目前後という。年によって異なるが1位は中国の1億8000万トン、2位がインドの1億7000万トン。3位のインドネシアがグンと下がって約5000万トン、次いでバングラデッシュ、ベトナム、タイなどと続く▼そして世界で生産される米のほとんどは「インディカ種」と呼ばれるドライな味の米である。日本の水田で育てている「ジャポニカ種」は全体の約10パーセント。その日本産の米が世界で人気になり、中国を始めアジア各地で作付け面積が増えてきた▼日本では若者を中心に米離れが目立っている。しかし米は日本人の命を支えてきたし、これからはもっと頼りにしなければならない存在。米の有り難さを再認識すべき時期だ。