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国会のTV中継を見て疑問に感じること。その@「遺憾」という言葉は隠れ蓑。おもに政治家が使うこの言葉。なかなかちょうほう≠ネようだ。辞書によると「残念」「気の毒」「思い通りに行かず心残り」などの意味がある。同時に、使う本人はその渦中におらず、一歩外から観察しているような印象の言葉だ▼直近の例から言えば、団体からの献金疑惑等を問われたり、企業、身内から政治資金を得ている疑惑の政治家が、国会答弁、記者会見などで、「遺憾なこと」という言い方をする。自分の責任を回避した、あいまいな表現と言えるだろう。もしこの言葉がなければどんな言葉を使うのだろう。そう考えると「遺憾」という言葉は政治家にとって有り難い存在だ▼そのA国会答弁で良く出てくる言葉に「検討します」「前向きに善処します」「今後の課題に致します」などあるが、それらの言葉は同じ意味だそうだ。つまり「何もしない」ということのようで、端的に言えば、その場での言いっ放し。決してその後に活かされることはないようだ▼そのB質問を受ける度に、何で答弁者は立ったり座ったり繰り返すのか。総理、閣僚などは答弁する時、自席から立ち、いちいちマイクの前に進み出る。「はい」「いいえ」で答えられる質問にも、自席からマイクの前まで歩いて行き答える。そしてまた自席に向かうが、その途中で再び質問が出される。座った途端に立ち上がって、また同じ動作を繰り返す▼時間が無駄だし、第一腰にも負担がかかる。各閣僚の前にマイクを置き、素早い答弁をさせたら良いと思うのだが…。また、立ち上がりながら、いちいちネクタイを直したり、スーツのボタンを止めたり。そんな動作が繰り返される。もっとスピーディーになりませんか。