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ガソリンの値段が急上昇。とどまる所を知らない。将来展望でも、インド、中国のエネルギー需要の増大で、精製が追いつかない予測が出ている。石油製品価格の値下がり安定化は、今後も望めない状況だ▼日本経済新聞社の調査では、マイカー保有者の53%が乗る頻度を減らした。「レギュラーガソリン1リットルが200円なったら、乗るのをやめる」と答えたのが2割にも達した▼減らした%燒は、短距離のドライブ、レジャー、郊外型ショッピング、車を使った外食などである。車が今まで、仕事や実務に使われてきただけではなく、身近な楽しみ、生活のリズムなどに使われてきた。「実用以外には使わない」という意識の表れは、大きな変化だ▼さらに恐ろしい数字が出ている。ガソリン価格が250円以上になったら「車をやめる」と答えたのが38%、「車を手放す」も14%あった。これは車が売れる売れない∞ガソリン価格が高い低い≠フ問題を越えて、産業・経済構造の大変革を意味する▼その変革がどうなるのか、それは予測することさえ出来ない。国民の毎日の生活スタイル、意識の変化は、抵抗できない大きな波となって、日本の産業・経済を直撃し、企業の構造変化が起きてくる。この中で企業の存続が出来なくなるケースも増大するだろう▼漁船が出漁をやめた。過去の日本で、燃料高で出漁を見合わせた時期はない。農業も「これでは廃業」と深刻だ。世界的な食糧難。食糧自給率40%の日本。一次産業の劣化は明らかに国の一大事だ。求められるのは政治。これに対応できない政府、官僚に、その存在の意味はない。「政治家よ、霞ヶ関の官僚よ、どうか足元を見て、遠くにつなげる、懸命の姿を示してくれ」。