デスク記事
「マッチの棒6本で、同じ形の三角形を4つ作れ」・。と問題を出されたら、貴方はどうしますか?。このデスクの後半を見る前に、少し考えて下さい。
▼私は、机の上でマッチ棒をあれこれ動かしながらかなり長い時間考えた。そして出した結論は「不可能」。すると相手はニッコリ笑って「机の上の面≠ナ考えるからだよ」・。そのヒントをもらってすぐ分かった。そうか、空中に浮かして考えると、立体の三角錐が目に浮かんだ。間違いなく4つの同一の三角形が出来上がっていた▼見方、考え方の角度を少し変えれば、物事は意外な展開を見せ、見えなかったものが見えてくる。それなら私たちは日常の生活の中で、案外見えていない事が多いのではないだろうか。しかもゲームと違って、誰もヒントをくれないから見えていない事に気がつかない▼仕事の面でも対人関係でも、もしかしたら失敗を繰り返しているのかもしれない。しかもそれに気づくことなく、時間は過ぎてゆく。それは個々それぞれにとって不幸なことであり、出来れば少しでも回避したいことではないだろうか▼私たちは日ごろ、当たり前のように固定観念の中で考え、行動していることが多いだろう。しかも連続する時間は振り返る余裕を与えてくれず、水平思考が日常化し、立体思考が出にくい。私たちは先ずそのことを胸に刻むことが必要なのではないか▼それなら見方を変えるにはどうしたら良いのか。それは時々立ち止まる時間を作り、物事を別な角度で見直すことではないだろうか。それも現実の生活の中では難しいことなのだが、それを行わないと一歩≠フ前進がないように思われる。自己を引き上げるヒントは、自分でセットするしかない。