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「カジノ」と聞けば「マフィア」を連想する人は多いだろう。映画などを通じて、20世紀初頭に台頭したアメリカのギャングの首領・アルカポネを思い出す人もいるだろう。日本人にとって、カジノという言葉の響きは、あまり芳(かんば)しいものではない▼このカジノをめぐって、今日本では熱い論議が交わされている。完成したばかりの真新しい衆議院議員会館の大会議室に今月上旬、超党派の国会議員、自治体など約100人が集まって会合が持たれた。主たる議題はカジノを合法化させ、観光事業を通して日本の経済活性化を狙ったものだ。関係省庁、経済界、自治体などの理解を得て、来年法制化を目指している▼ラスベガスに滞在した際、私もカジノに行き少し楽しんだ。カジノと言っても、ホテル内、空港の搭乗口付近など、どこにでもある。老夫婦が1ドル(約90円)ずつ賭け、楽しそうに遊んでいたり、空港で時間待ちの乗客が10ドルか20ドルで楽しむことが多い。古い時代の暗黒街の暗いイメージとはかけ離れた、明るい雰囲気が満ちていた▼カジノとは公認の賭博場のこと。勿論大金を賭ける場所もあるけれど、一般の人は出入りせず、多くの場合は観光客などが一時的な楽しみのため出入りしている。私もその一人、ちなみに少しだけ儲けることが出来た▼日本で解禁するかどうかに賛否両論はあるが、すでに世界120カ国以上が合法化し、観光収入を得ているのが現実である。賭け事に違いはないが、それにのめり込み、人生を台無しにするかどうかは、カジノに限った事ではない。それは全ての場面で個人の責任の範囲であろう。今後国会を中心にさらに議論に熱を帯びて来るだろうが、カジノ・イコール悪の温床と決めつけるのは早計である。