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デスク記事

2008/08/03

 「過ぎて行く夏」。そんな気がする。浮島峠の樹々の緑に勢いがなくなり、部分的には葉が色づき始めている。新緑のまぶしさに目を細めたのが、つい先頃だったのに、早くも秋の気配。道東の夏はサッと駆け抜け、その後に秋への道筋が見え始めた▼本州各地で連日の夏日を更新する中、北海道は晴れる日が少なく、とりわけ道東地域は7月に入って寒い日が続いた。真夏の太陽の照りつける日はほとんどなく、朝晩はストーブの世話になる日もあった。「寒いですねえ」が挨拶用語になったのも自然だった。ここ数日は良い天気が続き、さらにお盆までは好天が予想されている。夏らしい夏がなかった今年、夏と秋の境目に、太陽の恵みを受けられるのは嬉しいことだ▼兵庫県や北陸など、本州各地で集中豪雨による被害が出ている。知人からこんなメールが送られてくる。「猛暑の次は洪水だ。これ程の気候の変化と自然災害の恐ろしさを味わったことはない」「オホーツクが羨(うらや)ましい。この暑さに対処のしようもない。仕事も手につかずボーツとしているよ」▼確かに、日本を始め世界各地で異変が起きている。酷寒のアラスカからは「氷河を見たいなら今のうちだよ。どんどん崩れてきているから」と知らせてくる。それを、即地球温暖化に結びつけるのも短絡的かも知れないが、自然環境が大きく変化して来たのは確かだ▼静かに進行中の紅葉。いつもより早い秋の到来かもしれない。しかし、オホーツク地域に住む私達にとって、地球の温暖化や劇的な気候変動の実感は薄い。四季は淡々として移ろい、吹く風にも優しさが感じられる。本州各地から「おかしいぞ、最近は」と聞く度に、オホーツクの静穏さを実感する。