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デスク記事

2010/12/05

 羽田空港で商品を買った際、商品を入れるビニール袋にこんな注意書きが印刷してあった。「幼児などが使用すると、窒息する恐れがありますので、お子様の手の届かない場所に…」「先の尖ったものを入れますと、袋が破れる恐れがありますので、ご注意下さい」、さらに数点の注意書きがあった▼空港などにある「動く歩道」は、大きな旅行荷物を持っている時は大変助かる。最近では傾斜している動く歩道が、欧米、日本を中心に普及し始めた。エスカレーターと違い、ベビーカーや車いす、大型荷物の人には容易に移動出来、便利だ。しかしここでも「お子様の手を離さないでください」「荷物をしっかり支えてください」など、大きな声で丁寧な<Aナウンスが絶え間なく行われる▼ビニール袋も動く歩道も、使い方によっては危険なのは当然のこと。言われなければ気がつかないことではない。まさか「注意してくれなかったから、子供が窒息した」とか「ハサミを入れたら袋が破れた。どうしてくれる」「傾斜がきついから転んだ。注意してくれれば良かったのに」など言う人は居ないだろう▼何か事故が起きた場合、注意書きしておけば経営側の責任が免れるなどの思惑はあるかも知れない。しかし買い物客や旅行者の自己責任の重要さを、もっと社会の中に浸透させるべきだ▼あまり過剰なサービスは、人の危険回避の神経を鈍くさせいざ≠フ時の備えを鈍らせる。そのうちに「注意されなかったから安全と思った。責任は相手側にある」と口を尖らせれる人が増えるだろう。