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デスク記事

2011/01/13

 9・10の両日、車で札幌に出向いた。行きも帰りも美唄−札幌間の高速道路が吹雪のため閉鎖され、連休のせいもあって一般道路は車であふれた。市街地では一つの信号間で、通過するのに青信号を5、6回も待たなければならず、郊外に出ても2キロ進むのに1時間を要する状況▼こういう状況ではマナーを守って、焦らず、慎重に運転する事が大切。無理な追い越しをしたり、スピードを出し過ぎると雪に突っ込み、さらに渋滞の原因を作る。目に付くのは、少しでも前に進もうと頻繁(ひんぱん)に車線を変える車。その都度強引な割り込みで、車列が混乱する▼美唄以北の高速道路では殆どが50キロ制限になっていた。しかし守っている車は殆どなく、中には100キロ以上と思われる猛スピードの車も多かった。後ろの車は雪煙を浴びて一瞬のうちに前が見えなくなり、ブレーキをかけると後ろの車が急接近してくる▼特に北海道では高速道路での多重衝突事故が発生する。しかし規則を守れば高速道は本来は安全なはず。気象状況による各種規制は安全への方程式。守れば他に迷惑をかけず、互いに安心した移動が出来る。無茶なドライバーは、自分だけでなく、他をも危険にさらしていることを忘れてはならない▼帰り、高規格道路の浮島を過ぎた辺りから雪は止み、道路は地肌さえ見えていた。普段は、それが当たり前のように運転しているが、猛吹雪の後の静穏。心の底からホッとした。そして、荒天の時こそ、より安全な運転が求められることを実感した。