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負けても拍手を送りたい選手もいる。反対に、猛省を促したいケースもある。北京五輪が24日閉幕し、テレビ放送も通常番組に戻った。世界の多くの人達も、毎日の生活の時間帯を修正することだろう▼日本選手はよく頑張ったし、メダルの数に現れるように好成績を残した。例えば女子400mメドレーの北川選手は泳ぐたびの日本新。メダルに届かなかったが最高の試合を展開してくれた。男子マラソンの佐藤選手は、完走選手の中の最下位だったが、その敢闘精神に万雷の拍手が送られた▼しかしマラソン陣の調整ミスは顕著だった。女子の野口選手と男子の大崎選手は、過度の練習のため試合に出られなかった。佐藤選手は調整ミスで疲労がピークに達し、土佐選手も足の具合でスタートするのが精一杯▼ケニアの選手は「日本人選手は甘い」と言う。確かに、それが出た五輪だった。そんな中、金に輝いた女子ソフトは日本人のど根性を見せてくれた。上野投手は「最後は意志の強い者が勝つ」と、爪が割れても投げ抜いた▼不甲斐ない≠ニ言われても仕方ないのは野球。選手村でなく高級ホテルのワンフロアーを借り切り、専属の調理人を同行させ万全≠フ体制。しかし韓国、アメリカ、キューバと、予選を通じて5回対戦し、一勝もあげられなかった。メダルに届かないのは当たり前。試合運びも守りの姿勢で豪快さに欠けていた▼選手の陰に指導者在り。その指導者、コーチの力量の差もまた、顕著に現れた。選手のコンディションをピークに持って行くのは彼等の任務。それが欠けている事も感じられた。水泳の北島選手、「自分色のメダル」と最高の銅メダルを手にした松田選手、全試合一本で金の女子柔道の谷本選手。共通するのは「強い精神力」だった。