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デスク記事

2008/08/28

 初めて、家庭菜園の真似事をやってみた。庭に小さな場所を確保し、大根、チンゲンサイ、エンドウ豆の種を播いた。やがて芽を出し、育ち、そして収穫を迎えた。いためものに、煮物に、大根おろしに、大活躍してくれている。大地に種を播き、収穫するという人間の原点の作業をする心地よさと、育ってくれる野菜たちの、何と可愛いことか▼大根の収穫の後、小松菜とほうれん草を播いた。驚いたことに3日で芽が出てきて、みるみる大きくなってきている。袋に入っている種は、そのまま置いていても何の変化も見せないが、土に抱かせると、水と太陽の助けを借りて生き生きと動き出す。自然の見事さ、神秘を感じないでは居られない▼昨年秋、山形県・高畠町でオリンピッック選手に提供する米を作っている菊池さんと言う方にお会いした。その時菊池さんは「農業は科学だよ。土壌の特性を知り、気候、水、風、気温、それから成長を助ける施肥。それを合理的に組み合わせることで、作物は私たちに笑顔を向けてくれる」と微笑んでいた▼菊池さんに刺激されて家庭菜園を試みたが、彼に言われたPH(酸性、アルカリ性の数値)の測定も行わず、有機肥料を混ぜるだけで、種を播いた。種からは「土の特性など、もっと調べて快適な居場所を作ってよ」と言われそうだが、それでも見事な収穫を行うことが出来た。野菜に感謝である▼来年に備え、野菜の育て方の本を読みあさっている。今回は野菜の自主性≠ノ頼ったけれど、来年はもっと適切な作業をしようと思っている。種から褒められるような、そんな「科学」的な家庭菜園を目指したい。