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デスク記事

2011/03/27

 東北関東大震災で、不自由な避難生活をしている人に「地震のない紋別で暮らしませんか」と呼びかけては如何か。市職員などを被災地へ派遣し、現地の実情を先ず知り、紋別市の役割を体感してきてはどうか▼市はすでに公営住宅、大山山頂のコテージなど19戸を用意。また近く毛布、給水用水袋などを自衛隊を通してトラック輸送する。しかし、ここまではどの自治体でもやる。もっと積極的に受け入れる必要があるのではないか。避難所での長期に渡る生活には限界がある。避難生活を強いられている40数万人のほかに、原発事故等による避難者も急増しているのだ▼今の日本で起きるはずないと考えていた悲劇が実際に起きた。疎開≠ネど、誰が予想したか。常識が通用しない事態である。しかも今後長期に渡る避難生活、そして復興。日本は現時点で、国土の活用、行政の仕組みなどを革命的に変化させなければならない▼先日廃校になった沼ノ上小学校は、改築されてまだ11年。すぐにも生活できる。巨大な道都大学は、水道、電気工事など行えば、かなりの人数が可能。数千万円かけても、使える体制にする必要があるのではないか。その他空きアパートも多い▼市職員が避難所に出向き「どうぞ紋別へ。決して遠くはないよ。飛行場があるから」と、希望者を募ってはどうか。その努力は今後の紋別市作りに決してマイナスではない。他の自治体でも、すでに積極的に実施している所もある。この日本一安全な紋別に、不安で不自由な日々を送っている多くの被災者の方々を迎え入れてはどうか。