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デスク記事

2011/04/09

 雪解け後の道路わきに、以前なら空き缶やビニール袋などが目立っていた。年々少なくなり、今年はまた一段ときれいになっている。以前は良く見かけられた車からのポイ捨てや、道路わきへのゴミなどの投棄はあまり見かけなくなった。マナーが行き渡ってきたのは歓迎すべきことだ▼路上にうず高く、タバコの吸い殻などが捨てられている事もよくあった。信号待ちのドライバーが、灰皿にたまったタバコの吸い殻などを路上に捨てたためだ。自分の車はきれいにしても、公共の道路は灰皿代わり。こんな不心得者も多かった▼そんな行為は公徳心が欠如した、恥ずべきことだと、当たり前の事だが最近は浸透してきた。以前だと、それが「カッコイイ」「豪快だ」など、チョイ悪≠ヘ若さの現れ│のような風潮があった。しかし今では幼稚∞常識に欠ける行為≠ネど、反社会的なカッコ悪い行動だ│と言う、真面目な見方に変わってきた▼今年の冬の雪の量は、道央では多かったけれど、オホーツク沿岸は大きな吹雪もなく、比較的過ごしやすい冬だったと言えるだろう。すでに雪はかなり消え、ここ数日の暖かさで一気に春が近づきそうだ。気象庁の予測では、今年の桜の開花も例年より早くなりそうと言う▼雪は、全てを覆い隠し、純白の世界に変える。しかしその下には四季の落とし物が隠れている。白い覆いが消えたとき、季節ごとの落とし物が少なければ、何と気持ちの良いことか。環境の美化は、人々の心の美化から始まる。そろそろ町内会で、企業で、家庭で、周辺の掃除が始まるだろう。