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定例市議会で行われる一般質問は、質問議員が質問の概要を理事者に通告し、これに対して理事者側から議員へ聞き取りを行い、それを内部で検討する。それら一連の経過を経て議場での一般質問となる。16・17の両日行われた一般質問の受け答えは、総じて内容に乏しい。通告された質問項目には紋別市が直面する各種課題も多く含まれていたが、質問、答弁共に具体性が欠け、深さが感じられなかった▼例えば紋別市が策定中の総合計画の、10年後の推定人口2万3千人に対し、議員から「もっと目標を高く掲げ、それに向かう施策を」「市としての都市機能を発揮できる人口をどの程度と考えるか」という趣旨の質問に、宮川市長は「人口増に向けて行政、市民が知恵を絞って対応する時期に来ている。市としての人口は3万人から5万人が適切」という内容の答弁をしている▼紋別市の人口問題は、30年前の200カイリ時代から深刻さを加えている。10年後を目指す今回の総合計画の想定人口が現在よりさらに減少するなら、その範囲で紋別市の個性をどう生み出し、他都市との差別化を図るか。都市の発展が、必ずしも人口増に比例しないことを、施策として持っていて当然だ▼3万人≠熈5万人≠焉A通念的な数字でしかない。紋別市の、現実的な発展方向の施策を、人口減の中でどう進めるべきか、市の担当部署で青写真を作り、それが理事者答弁として示されるべきだ。理事者、担当部署に求められるものは、議会を無事乗り切ることではなく、議場の論議をバネとして、次への一歩を踏み出すことである。宮川市長の真摯な答弁は好感が持てたが、市長が職員の緊張感の欠如を指摘したように、市役所行政の総合的な力量不足が浮き彫りにもなった。