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デスク記事

2008/09/26

 車で札幌に向かう途中、滝上の道の駅の広場に、安全運転を呼びかける黄色い旗が風に揺れていた。秋の全国交通安全運動で、滝上小学校の児童がドライバー1人1人に「安全運転でネ」と呼びかけていた▼私の車に、先生と一緒に1人の1年生の男の子が寄ってきて、私に少し重い紙袋を渡してくれ、ニッコリと笑顔。「スピードを出さないで、安全運転でお願いします」と言った後、「ええと、何だったっけ」と、言葉を思い出そうとしている。そして最後に「僕は滝上小学校1年生です」と言い、また可愛い笑顔。いただいた袋を開けると、ジャガイモが10個ほど入っていた。それは児童達が育ててきたもので、大きなものから小さなものまで、子供達の収穫の喜びがいっぱいつまっていた▼そして鉛筆書きの手紙が添えられていた。「ドライバーさんへ。スピードをだしすぎないように、あんぜんうんてんをしてください。ぼくたちもとびだしをしないようきをつけます。1ねんせいいちどう」。手紙の中の交通安全の塗り絵も、1枚1枚、子供達が作成したものだ▼こんな素敵な手紙と、子供たちが大事に育てたジャガイモをいただいて本当に嬉しく、その後車を運転していても、あの子の笑顔が思い出され、思わず微笑みが湧いてきた。一生懸命覚えた、ドライバーへの呼びかけの言葉。ちょっと忘れてしまって、それでも思い出して…▼帰ってきて、私の部屋のデスクの前の壁にこの手紙を飾った。これを見て、子供達に恥じないような安全運転を心がけよう。そして、子供達が事故などに遭わないよう、祈ることにしよう。皮をむけばもっと小さくなってしまったジャガイモだけど、今までで一番味わいのある、美味しいジャガイモでした。