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デスク記事

2012/02/25

 「開催することに意義があるのか、その内容に学び地域の活性化を見いだすのか」。19日から開催されていた第27回北方圏国際シンポジウムは24日で終了したが、各種発表、検討について、参加者の声は「非常に高度な、最先端のシンポジウム。ぜひ今後も続けて欲しい」だった。初参加した日本海事協会の手島氏は「今まで参加しなかったのが悔やまれる。来年は一番先に参加登録をします」と語ってくれた▼紋別シンポに参加した科学者、企業などは、発表される豊富な研究成果を持ち帰り、その上に自己の研究を重ね、次のステップに向かう。紋別発≠ェ広い分野の科学の発展に寄与し、日本の科学技術の発展に貢献している▼このようなシンポジウムが紋別で開催されている意味は大きい。紋別地域が、これら最新の科学技術の発信基地になっていることに大きな喜びを覚える。しかし同時に、市役所、市議、市民などの関心の薄さに疑問を覚える。特に、今後の地域維持≠模索するため、そのトップに在るべき市職員、「紋別を発展させるために」と公約した市議の方々。その姿を会場に見ることはあまりにも少ない▼「出席して賑やかにしてくれ」と言う訳ではない。発表内容には、地域を活性化させる多くの示唆、ヒントがある。それに耳を傾け、自分なりの地域発展を考えるのが、その立場に居る者の責任ではないのか。特に、若い市職員には、交代で参加し、明日の地域のため何かを感じて貰いたい。関心の薄い市議の皆さんも、来年はぜひ会場に足を運んでいただきたい。紋別の活性化に向けたヒントが見つかるはずだ。