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デスク記事

2012/08/01

 「オホーツクタワーで目を覚まし、日の出を見ました。海の上で寝る素晴らしい体験をしました」
 「空気がきれいで爽やか。本州では体験できない涼しい夏の合宿でした」
 青山学院初等部・美術クラブの児童や本州からのスポーツチームの感想だ▼最近、紋別市民の間でも「寒い夏≠ネんて贅沢(ぜいたく)言ってられないね。九州地方の悲惨な豪雨被害や、各地で熱中症で死亡、入院する人がいるのを知ると、オホーツクが如何に恵まれているか、実感します」という会話が多く聞かれる▼港まつりやオホーツク音楽祭、合宿などで紋別に来て、紋別空港から帰って行く人からは「また暑い東京か…もう少しここにいたい」などの声も聞かれる。また本州方面から紋別空港に降りた人は「空気がうまいなあ」と深呼吸する人も多い▼25日、セスナ機で紋別上空を飛んだ。大山から大雪山方面に広がる緑豊かな森林。冬は純白の、夏は紺碧の、果てなく広がるオホーツク海。そこに包まれる紋別地域が、いかに豊かな自然の中に在るのか、実感する。日常、それが当たり前と思っている私たちは、たまには自然の恵みを再認識し、感謝することも必要だと思う▼昨年3月の東日本大震災、その後の大型竜巻の被害、今まで経験したことのない豪雨=B突然の地殻変動…。多くの地域が複数回の被害を受けている。そんな中でオホーツク地域は全国で最も平穏な地域と言えるだろう。セスナ機からの眼下に、帰港を急ぐ漁船。青い海に引かれる一本の白い航跡に紋別≠実感した。