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地球の遠くで起きている事でも、今の時代は即、日本に、そして地方自治体、地域に影響が及んでくる。しかし今の日本は、遠くにも近くにも切羽詰った課題を抱え、国家と国民生活が危機的状況を迎えている▼戦後、これ程戦争≠意識させられる時期はなく、世界は危険がいっぱいだ。イスラム諸国にさらに広がりつつある反米行動、イスラエルによるイラク攻撃の危惧、中国の南西、南沙諸島、さらに尖閣諸島への主張。どこを取っても憂慮すべき事だらけ▼何かが起きれば、その影響はこの紋別地域にも即座に及んでくる。すでに中国から日本への観光客は数万人単位でキャンセルがあり、今後も長期間に渡りそう。中国、韓国、台湾からの観光客は年々増加しているが、オホーツク地域にとっても同じ。それが減少となると地域経済への影響は大きい▼イスラエルの攻撃があれば、イランはホルムズ海峡を封鎖するとしている。日本の石油輸送の生命線であるこの海峡が封鎖されれば、アメリカは軍隊を出し、自衛隊は機雷処理に出動する。万が一の尖閣有事に対し、アメリカは余力がない。身近なことでは冬を控え、燃料の高騰も心配▼韓国の李明博大統領も、ロシアのメドベージェフ首相も、大統領末期に竹島を、国後を訪問した。日本の野田総理も、事実上後がない時に、尖閣諸島について思い切った行動に出た。それぞれ置かれている背景は異なるがここで実績を≠ニ言う気持ちもあるのだろうか。いずれにしてもひと言≠ェ国の命運を分けることもある。千手先を考えた国家運営でなければならない。