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デスク記事

2008/10/26

 我が家の庭の小さな菜園に、季節遅れの「インゲン」の種をまいた。大根の収穫が終わり、空いた場所に植えてみた。種の袋に書かれてある注意書きを見ると、北海道の場合8月中旬までに種をまくようにーとある。それを1ヶ月遅れの種まきだった▼芽が出て成長してゆく様子を、毎朝ハラハラしながら見守った。幸い、台風時期もあまり荒れず、気温も高めの日が多かった。支柱を伝って上に伸びてゆくインゲンは、驚くほどの成長を見せてくれた。それにしても、支柱を正確に巻きながら上に上がってゆく姿は力強く、植物の習性の神秘を感じる▼小さな蕾から白い花が咲き、やがてそこからツン≠ニ飛び出してきたもの。それがインゲンの実。毎朝、その大きさが違っている。心の中で「寒くならないうちに、大きくなれよ」と応援する。大きくなれないうちに終わってしまったら、種を遅くまいた私に責任があり、インゲンに申し訳ない▼10月は気温の高い日が続いた。これが幸いして、地面に近い方から順に大きくなってきた。それでもまだ10a以下。もっと大きくなるハズである。しかしやがて11月。気温の低さが気になる。すでに雪虫も舞った。もうすぐ雪が降るだろう▼今年は大根、チンゲン菜、ホウレンソウ、コマツナ、ニンジンを植えた。ニンジンは失敗したが、他の野菜はまずまずの出来だった。僅かばかりの収穫だったが、育ってくれたことに感謝したい気持ちだ▼みそ汁に、野菜炒めに、身びいきで他の野菜より味が良いと思ってしまう。人間は、元来大地に種をまき、そこから収穫する喜びを、本能的に持っているのかも知れない。その一連の作業が実に楽しく、その間は何も考えないで作業に没頭できる。何よりの癒しとも思える。