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デスク記事

2012/11/06

 3日、丸瀬布経由で旭川に向かった。雲行きが怪(あや)しくなり、高規格道路の奥白滝近辺では吹雪模様になっていた。周辺の山は紅葉も終盤で、峠は冬本番を告げていた。夏の暑さがつい先日まで尾を引いただけに、白い光景は急転直下の季節の変化に思えた▼途中のパーキングに寄って驚いた。夏タイヤの車が非常に多いということ。昼時点で積雪はなかったが、スリップ事故になる危険性はある。冬の入口でスリップ事故が多いのも、タイヤ交換が遅れるのが原因の一つだ▼ガソリンスタンドの職員に聞くと「11月に入って紋別から車で遠くへ行くときは、峠を越えることになるので、冬タイヤに交換した方がいいです」と言う。さらに「遠乗りしたからと言って、すぐタイヤが減る訳でもありません。それより安心して出かけた方が良いのでは…」と注意を促す▼「早目に交換したら、冬本番の時に効果が薄れる」と心配する人も多いだろう。しかし遠乗りする時は必ず冬タイヤにする必要があるのだから、タイヤを交換しておいて、近くの移動は出来るだけ車に頼らなければ良いのでは?燃料の節約になるし、歩くことで健康増進にもつながると思う▼事故を起こした人が必ず言う言葉は「タイヤ交換していれば良かった」である。夏タイヤのまま雪道でスリップして、死亡など重大事故につながるケースは、この時期には各地で発生している。覆水盆に返らず≠フ諺(ことわざ)もあるが「命、元に戻らず」ではあまりにも悲惨。それもタイヤ交換をしなかったのが原因なら、悔やんでも悔やみ切れない。