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昨年3月11日の東日本大震災、それによる福島原発事故。日本の歴史で最悪の禍(わざわい)が発生した。余震は現在も続き、福島原発事故による危険な状態は、依然として去っていない▼台風も、今年は海水温の変化などから例年と別コースを通り、フィリピンでは4日からのミンダナオ島の台風で死者、行方不明が8百人以上、避難者と被災者は36万人以上に達している。昨年12月にも被害に遭っているが、それまでは12月の台風はほとんどなかったという▼このほか今年は世界中で記録的な異常気象が発生し「地球が危ない」という表現さえ目立っている。近年は「異常気象」という言葉が毎年使われ異常≠ェ通常≠ノ感じられるようになってきた▼北海道も、先月下旬に強風による大規模停電が発生し、さらに今月4日からは再び台風並みの低気圧に襲われ、再度停電、家屋の損壊などの被害が出た。夏場の台風の被害が少なかった反面、12月の嵐が全道に大きな損害、混乱をもたらした▼地球の環境も、もはや常識が当てはまらない状況になってきた。だから、今年の冬が不安なのである。あまりにも次々に起きる異常な状況は、今後何が起きるか分からない不安を生み出している▼7日も、三陸沖を発生源にする地震が起き、昨年4月11日以来となる津波警報が発令された。北海道も揺れ、オホーツクでも震度3の地域もあった。イザに備えて、水の常備やポータブル石油ストーブの購入を考える人も多いだろう。豪雪や異常低温もあるかも知れない。心配な状況になってきた。