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デスク記事

2013/02/24

 ふるさと・紋別を真っ直ぐ見つめ、郷土の優れた所をもっと知りたいと思い、研究を進めた結果を、北方圏国際シンポジウムで紋別の中学生が「グループ研究」として発表した。オホーツクの魚やアザラシ、そして砂金のことなどを明るく、楽しく、堂々と▼「紋別には、他にない優れたものがたくさんある」。それに着目し、市内の専門家に聞き、または出版物で調べ、インターネットも使った。どんどん深みに入って行く喜びも知った。発表する中学生たちの元気さが、キラキラ輝いていた▼彼らはやがて紋別から離れ、国内外で活躍することだろう。しかし、きっとこの日の発表の事を忘れないのではないだろうか。そして故郷・紋別のことを、色々な所で今と同じように、瞳を輝かせながら話すのではないだろうか▼発表を聴いていた紋別市の齋藤教育長が「みんな頼もしいですねえ。このような研究発表を、市内の全中学校に広げていきたい」と感想を言った。また父母の中には「時には教室から出て共同研究、調査などを行い、成果を今日のように市民に発表するのも、生きた勉強のひとつと思う」と言っていた▼発表の中に「紋別のアザラシってパネエ」というタイトルがあった。パネエ≠ニいう言葉が分からず、中学生に聞いてみた。「半端じゃネエという意味。紋別って、とてもすごいという意味です」と教えてくれた▼いつもなら、若い人の造語に違和感を覚え、顔をしかめてしまうけれど、郷土を知ろうとする真剣な中学生の姿に出会い、造語もなかなか意味深いと思った。紋別を元気にする君たちってパネエ=B