デスク記事
日増しに柔らかくなる日差し。春を実感するこの頃だが、歓迎せざるお客さんが部屋に入ってくる。どこで生き延びたのか、ノロノロとハエが飛び、クモがノソノソ出てくる。ワラジ虫も顔を出す。彼らとて生きる事に懸命なのだが、そのままにしておけないので、外に出てもらう▼二十四節気の「啓蟄」=けいちつ=とは、冬籠りしていた虫たちが這い出る3月始めの頃。しかしその頃は北海道は冬真っ只中。それより約一か月遅れの、雪融けが実感できる頃が北海道の「啓蟄」と言っても良いだろう▼沖縄の石垣島では既に2月下旬にセミが鳴き、本州各地でウグイスやヒバリの初鳴き、モンシロチョウの羽化などが、平年より早く観測されている。細身ではあるが、日本列島の長大さを実感する▼最近、北海道各地に出かけることが多い。車での移動で最も気にするのが気象状況。雪のため高速道路が閉鎖され、一般道の渋滞を何回も経験した。特に旭川から岩見沢に至る間は雪の日が多く、吹雪で混雑することも多かった。また、凍結路での事故も到る所で発生し、寒さの中、車外に出て救助を待つ姿も散見された▼そんな中、帰りの浮島周辺に来ると気象状況が好転し、トンネルを過ぎると道路脇の雪が急に少なく、ホッと一息つく。高規格道路の奥白滝を過ぎる頃になると、激しかった雪も次第に弱くなり、時には紋別方面の空が明るくなる。多くの人が実感していると思うが、オホーツク地域は天候に恵まれている。先日北海道全域を襲った大荒れの日も、紋別周辺は比較的平穏だった。感謝すべきことだろう。