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風紋記事

2013/09/11

 ママさんバレーボールのシニアチーム「ハピネス」が初の全国大会出場を決めた。チーム結成以来34年の悲願達成。平均年齢約61歳のママさんたちの快挙は、多くの市民に勇気を与えたことだろう▽全国出場の報告に宮川市長を訪れた監督の馬継聡子さんやチームメイトたちは「遠征先ではみんなで紋太のTシャツを着て、紋別をピーアールしてきます」と言った。それを聞いた市長は「ウチの職員に見習わせたい」と喜び、副市長も「市職員を研修に預けたいくらいだ」と笑った。明るい雰囲気の会話のなかで冗談めかして言った言葉である。しかし、待てよ。これは一つの妙案ではあるまいか▽すでに市では職員のスキルアップのためにさまざまな研修を行っていることだろう。それとは別に、市民と共に汗を流し、市民のさまざまな活動の現場に寄り添うような職員の研修があっていいかもしれない。バレーボールなどしたことがない市職員が「ハピネス」の部員としてあるいはマネジャーとして一定期間、練習を共にすることは、市職員としての「人間力」アップにつながるのではないか。もちろん「ハピネス」に限らず、市内には地道に頑張っているサークルや団体が、他にもたくさんある▽すでに、市職員のなかには市民サークルやボランティア団体に属して一般市民と共に活動している人は多いし、団体のリーダーを務める人さえいる。そうした人脈を活用すれば、研修先もに困ることはないだろう。市民と共に歩む市役所│。足元にある「市民力」という財産をまずは見つめ直してはどうか。(桑原)