←前へ ↑一覧へ 次へ→

デスク記事

2008/11/19

 16日の羽田・紋別便はほぼ満席。団体さんが多く、紋別のとっかりセンター、流氷科学センターを見た後、層雲峡に宿泊し、翌日旭川の動物園に行くそうだ。子供連れが多かったのも、そのせいなのだろう▼私は通路側。トナリには、6歳だという女のお孫さんを連れた、上品な初老の婦人が席に着いていて「どうぞよろしくお願いします」と、先ず丁寧な挨拶をされた。ご婦人は、全ての所作が丁寧だった。客室乗務員に「お飲み物は何にしますか?」と声をかけられると、ニッコリ笑顔で「ありがとうございます。何がございますか?」と笑顔で静かに問いかけ、お孫さんに何がいいか、やさしく聞きながら飲み物を注文▼客室乗務員が私の前から飲み物を差し出すと、そのご婦人は「前を、失礼します。済みません。ご迷惑をおかけします」と、充分すぎる程の気配り。客室乗務員が、子供用のプレゼントを持ってきて「ハイ、どれでもお好きなものを…」と、その子に差し出すと、ご婦人は「○○ちゃん、旅の良い思い出になるでしょ。いただいたご親切は、忘れてはダメよ」▼その時、その子がデジカメで外の景色を撮影しようとして、客室乗務員から「電子器機は使えないのです。飛行機の計器に障害を与える場合が御座いますので」と注意した。ご婦人はあわてて「ダメよ、乗る前に言ってたでしょ。忘れてしまったの?」と、静かに言い聞かせる▼そして、客室乗務員が遠のいて行った瞬間、ご婦人は意外な行動をとった。「○○ちゃん、今なら分からないから、写真、撮っちゃいなよ。ホラ、いいから」と言って、自分の身体でお孫さんを隠すようにした。予想外のご婦人の行動。今までとはあまりにも異なるギャップ。どっちが本当の姿だったのだろうか。