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あと数日で「師走」。この言葉を聞くと、何となくせわしい°C持ちになる。一年の最終月の12月は、もうひとつの呼び名に「極月」というのがある。どん詰まりの月を言い表している単語でもある。走ったり、詰まったり、12月は矢張り忙しい月である▼「師走」という言葉に付随する単語がいくつかある。「師走油」…油をこぼすと、火にたたられるとして、こぼした人に水をあびせる風習である。「師走狐」…12月に鳴く狐の声は冴え渡っているという意味。寒月に向かって鳴いているような、寂寥感さえ感じられる▼その他、あまり良い意味を持っていない単語が多い。「師走坊主」は、12月は布施も少なくなり、困っているお坊さん。「師走浪人」は、落ちぶれてやつれている浪人。「師走比丘尼」=びくに=は、生活に疲れてしまった尼僧のことを言う▼ところで一般化されている「師走」の語源は何だろう。「お師匠さんが東西を忙しく走り回るから」と言うのが良く知られているが、元々の「師馳す」から、「走」に文字が変わったものらしい。さらに、「四季の果てる月」を意味する「四極」から来ているーとする説もある▼どれが正しいのか分からないが、共通しているのは「年の最終」「物事の決まりをつける時」「急いで成し遂げよう」というような気持ちが込められている。ケジメを付けようとする日本人らしい表現と言えよう▼夏から秋にかけてのガソリン・灯油価格の急騰も、需要時期を迎えて「急落」してきた。一時は、室内で防寒着にくるまって暖を取らなければならない心配もあったが、庶民にとってはホッと一息と言ったところだろう。季節も寒いが不況の風も冷たい。こんな時こそ、心だけは温かく居たいものだ。