風紋記事
秋の全国交通安全運動が30日まで行われている。全国運動は新入学シーズンと夏休み後の年2回。この時期が選ばれているのは、子どもたちの被害を撲滅したいとの願いからだろう▼しかし京都市で24日、児童の列に車が突っ込み1人が意識不明の重体になる事故が起きた。運転していたのは18歳の少年で、パワー有り余るスポーツカーで制御を失った結果らしく、以前から暴走行為があったとも報道されている。悲劇を防げなかったのかと思うと同時に、児童の意識が戻り元気に登校できるようになることを切に願う▼25日朝、町内会活動で街頭指導に立った。見ていると、優先道路を走る車や横断者がいない場合、一時停止義務のある車の大半が止まり切らないまま交差点へ進入していた。すぐそこに交通安全旗を持った人間がいてもである。監視の目≠ェ無ければ、ほとんど素通りだろう。実に危ない▼中学生のころ自転車に乗っていて、停止線で止まらなかった車に接触されて転び、車と自転車の間に足を挟まれたことがある。幸い骨折はしなかったが互いに青ざめた。その経験から今、一時停止では完全に止まってから心の中で2秒間数え、安全を確認してから発進することにしている。その間に見落としていた自転車がスーッと前を横切り、冷や汗をかいたこともある。事故は思わぬ瞬間に起こるもの。必ず止まるという日頃からの心がけに助けられた▼見通しの良い郊外での制限速度は緩和すれば良いのにと思うが、やはり各種の規制や義務は、それなりの理由があってのこと。自分と相手≠フため、遵守したい。(瀧澤)