風紋記事
来春の道議選に向けて各陣営の動きが慌ただしくなってきた。これまで単独選挙区だった紋別市(定数1)はオホーツク管内(郡部)に統合され、オホーツク西部(遠紋地区)という選挙区(定数2)になる。紋別市民としては、従来通り紋別市出身の道議1人を死守したいところだ▼現職の北原秀一郎氏は次期選挙には出馬しない考えを親しい周囲に示している。北原氏は不出馬の理由として「道議として一定の役割を果たした」と言っているそうだが、2期で降板しようとする行動も含めて、その評価は分かれるところだろう▼それにしても北原氏や支援してきた政党・団体は後継者のことをどう考えているのか。今のところ紋別市から自前の候補を擁立する明確な動きはないようだ。武部新衆議の秘書が落下傘で降りてくるという説もあるが、住所を紋別市とするかどうかは分からない。噂では、遠軽町から別に新人を1人出そうとする動きもあるという。オホーツク東部を地盤とする現職が、この西部に鞍替えしてくる可能性もある▼地域間競争の時代にあってアイディアを持ち、自ら主張する自治体が生き残る。自前の道議を持ち、道との太いパイプがあってこそ事業展開ができる▼今の養護学校もガリヤ地区も流氷公園も港湾や空港も、歴代の市長と地元道議の連携があって実現できた。10年後「あの時、道議を立てなかったのが紋別衰退の原因だ」と嘆くことがないよう、今こそ市民一丸で自前の道議を擁立すべく動く時ではないか。もっとも、今の紋別に道議を立てる力なんかないと言うなら、それまでの話だが。(桑原)