風紋記事
紋別でインフルエンザが猛威をふるっている。しかし紋別保健所管内の「定点あたり患者数」には正しく反映されていないと考える。改善を検討してはどうか▼インフル患者数は各保健所管内における主要な医療機関を「定点」とし1週間ごとに集約している。紋別保健所では広域紋別病院と遠軽厚生病院の内科と小児科、それに湧別・曽我病院の計5定点だ▼定点方式に異議は無いが、この5定点では遠軽・曽我が24時間対応なのに、紋別のみ時間外患者数がもれていてバランスが悪い。そこで紋別市休日夜間急病センターの患者数を紋別病院分に加算することを提案したい。紋別病院と急病センターを合わせて24時間対応が完成するため、計算上の定点数は変えない▼数字を見てみよう。昨年12月22日〜28日の1週間における紋別保健所管内の「定点あたり患者数」は21・6人だった。同センターで診断された26人を紋別病院分に加えて再計算すると、新たな患者数は26・8人になる。これが紋別・遠軽・湧別地区とも休日夜間を含めた実体で、21・6人では紋別における流行が過小評価されていると思う▼それにしても急病センターの担当時間は長い。1週間のうち125時間、門戸を開いている。これは普通の病院が受け持つ週43時間の約3倍だ。年末年始は12月30日正午から1月5日午前9時まで約6日間、24時間対応で患者を受け入れた▼この間、紋別ではインフルエンザが流行し、患者は57人に上った。しかし現状の「定点あたり患者数」には現れない。急病センターの患者数追加は、このような連休中の流行を見落とすという盲点も解消できると思う。(瀧澤)