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ゴルフの石川遼選手。久しぶりのスーパースターの誕生と言えるだろう。今年1月にプロ転向した17歳。史上最年少、最速スピードで賞金1億円突破という快挙も驚きだが、何よりその爽やかな笑顔と存在感は、世界のスーパースタータイガーウッズに共通するものがある▼10月に行われた「日本オープンゴルフ」は、石川選手にとって忘れられない大会になっただろう。優勝の片山選手に続いての2位は高く評価されるが、それより幸運だったのは、日本ゴルフ界の重鎮・青木功選手と初日と2日目、同じ組でラウンドしたことだ▼石川選手は、青木氏から多くの言葉をかけられた。後で石川選手は「ひと言ひと言が勉強になり、深く心に刻まれました」と語っている。青木氏は「若いって、いいよなあ。これからもスポンジのように、どんどん吸収してゆくぞ」と、目を細めた▼誰にも、人生の中で忘れられない一瞬というものがある。幸運な人は、その一瞬が最も効果的な時に訪れることだ。石川選手にとって、それが青木氏とのラウンドだったのではないか。青木氏はこの時から、自分の後継者として、世界に通用する一流ゴルファーの誕生を確信した▼11月の「マイナビABCチャンピオンシップ」で、石川選手はプロ転向初優勝。その時彼はこう優勝の喜びを語った。「途中誰かに助けて欲しいと思ったくらい、苦しいゴルフで泣きそうになった。しかし必ず良いことが待っていると思ってプレーした」と▼日本の一流選手が、今度は石川選手を最大のライバルとして位置づけた。厳しい孤独な戦いはこれからさらに続く。しかし専門家は言う。「スーパースターの条件は笑顔がいいこと。タイガー・ウッズもニクラウスも、みんな笑顔が素敵だ。そして石川も特別に…」。