←前へ ↑一覧へ 次へ→

デスク記事

2008/12/19

 加藤紘一郎、山崎拓、管直人、亀井静香の4氏が次期衆議院選後の政界再編成に向け、緊密に協力してゆくことを、テレビ番組で述べた。これに至るまでには再三の私的会合を重ねた末のことである。最近、この種の摂理なき協力現象がいくつも見える。政治混乱のウズの中で、負け組にならないよう知恵を絞っての裏技手法と言えよう▼4氏とも、すでに主流から遅れをとり、浮かぶ瀬も見つからない政治家達だ。安部・福田・麻生と続く大混乱政治の中で、ウズの中からひょっこり水面に顔を出しこれぞ好機≠ニばかり「後見役で居る時ではない」と、いよいよ腰を上げたような態度だ▼特に加藤元幹事長が「自民党の歴史的使命は終わった」と、背後から矢を射るような行動は無責任だ。2000年の森内閣不信任案をめぐり「加藤の乱」を引き起こし、政界に一石を投じた当時とは、動機も行動も比較にはならない程軽い。それに意気投合する他の3人も、火事場泥棒の感をまぬがれない▼国民の多くは、現時点での政治に多くを期待していないし、出来ない。政党も政治家も、選挙を意識しての自己保全行動に血眼になり、本来成すべき世界不況への対応、国民生活の保全、世界への貢献に背を向け、本末転倒の情けない姿をさらしている▼正直なところ、トランプ・ゲームのように政界を一度シャッフルして、全く新しい政治体制で再出発すべきだろう。これだけ無節操で低レベルで、責任を全うできない政治家の姿を見せつけられれば、自民だの民主だの、そんな次元ではなく、日本の新しい政治体制の出発を切望する。その先に、猫の目のように変わる内閣ではなく、世界に責任をとれる重みのある内閣の誕生を見たいものだ。