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デスク記事

2009/01/10

 「流氷まつりの会場を中心市街地に移してはどうか」の声は以前からある。今度は「道立広域公園が出来れば、そちらでイベントを」という動きもあるようだ。しかし考えなければならないのは、流氷まつり開催の意義は何か・ということ▼札幌の雪祭りでさえ、年々来場者が減少し、以前とは異なり観光客誘致の決定打になっていないようだ。それと同じように、紋別の流氷まつりも、観光客誘致と言うより、紋別市民、周辺町村の冬の楽しみという位置づけがされる▼それなら、市民が出来るだけ参加しやすく、身体が冷えても休息する所が多く、活気が出る場所が良い。そう考えれば、開催場所は「中心市街地」が良いのではないか。それが以前から出されている「市街地開催案」である▼確かに「市街地であれば、従来の規模の氷像は無理」などの意見は当然ある。ただ、流氷まつりを従来通りの規模、やり方で行うのが最良なのか、市街地の活性化など他の要素を盛り込むことがベターなのか、考える時期に来ているのではないか▼市街地で開催するとなると、当然祭りのやりかたが異なってくる。必ずしも巨大な氷像が主体にならなくても、メイン会場を設定し、そこから放射線状に祭りの輪を広げる方法も考えられる。中心市街地全体を祭り会場にし、流氷期の紋別市らしいイベントにしては如何か▼幸い「灯あかりのマチ」の雰囲気も盛り上がり、一般家庭の参加も増えてきた。豪華でなくても、工夫をほどこした小さな氷像、雪像でも、流氷のマチらしい雰囲気を出せるだろう。中心市街を活性化し、市民の参加しやすい流氷まつりに育ててゆく考えも、今の時代必要なことと思える。誇示する祭り≠ゥら心を癒すみんなの祭り≠ノしたいものだ。