デスク記事
「前を走っていた車が突然スリップして、クルッと回ってこっちを向いた。あわててブレーキを踏んで、事故にならなくて済んだ。市街地で普通の速度だったけど、それでもちょっとした事で大きくスリップするんですね」「バイパスの坂道でブレーキを踏むと、予想以上に滑って、なかなか止まらない。縁石にぶつかってようやく止まった」など、雪道にまつわる話は良く聞く▼15日午後、遠軽に所用があって国道を走っていると、後ろから来た大型のトラックが私の車を追い抜いた。トラックは速度が出ていて、車体が大きく揺れたと思った瞬間、私の車に氷混じりの雪がガサガサ≠ニ降ってきた。視界が遮(さえぎ)られる程の多さだった▼トラックに合図して停めてもらい、事情を話した。若い運転手さんは礼儀正しく私の話を聞き、謝罪をしてくれた。彼は札幌に本社のある運送会社にすぐ連絡。上司が私に丁寧な対応をしてくれた。車は一部傷ついたが、私に対する2人の対応の素晴らしさが、私を、かえって爽やかな気持ちにさせてくれた▼冬の運転に危険はつきもの。特に何でもないと思っている道でも、意外なところに危険が隠れている。「冬の運転に急≠ヘダメ」と言われる。つまり急発進、急ブレーキ、急ハンドルなどである。それを、つい忘れた時に危険が迫ってくる▼それを守っていても、クルッと回転して反対方向を向くケースもある。事故は、すぐ目の前にあると考えた方が良い。そして、もし事故が起きても相手を責めるだけでなく、互いの誠意で気持ち良く解決したいもの。明日は我が身≠フ車社会。運転も、万が一の事故の際も、ユッタリとした気持ちでいたいものだ。