デスク記事
衆議選の話題が出るのに、何故市長選の話が出ないのだろう。紋別市民にとって、最も身近で大切な選挙が、紋別市のトップリーダーを選出する市長選であることは論を待たない。その市長選挙と市議補欠選挙は6月に実施される。宮川現市長はすでに12月の議会で、2期目に向け立候補を表明した。しかし、年が明けても対立候補の話題が表面に出ない。これは異常である▼リーダーは、選挙を通じて市民に自己の考え方を訴え、審判を仰ぐ。市民は、その政治姿勢、方向性がリーダーにふさわしいかどうか、選挙戦を通じて判断し、1票の権利を行使する。この一連の過程がなければ、あまりにもメリハリがなさ過ぎる▼地方自治体の運営が今後更に困難になって行く時代、4年に一度の市長選は、立候補者にとっても市民にとっても、これからの自分たちのマチをどう形作ってゆくのか、共に考え、マチを育ててゆく絶好の機会なのだ。万が一にも選挙がない状況になれば、紋別市の活性化へのステップが鈍ることは間違いない▼選挙の実施は市民の総意であろう。そしてその意志を反映させる役目を負っているのが市議会議員。さあ、選挙への道筋をつけて戴きたい。しかしその議員間に、市長選挙へのエネルギーが感じられない▼波風なくまとまることが良い場合もあるが、市長選挙は全く違う。第一、市民は何故?≠ニ、この静穏振りを疑問に思っている。紋別市は今、難問、課題を山ほど抱えている。こんな時こそ、選挙で持論を戦わせ、市民に自分のマチを考える機会を与えるのが必要だ。それが次の一歩を踏み出す土台になるのである。