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デスク記事

2008/06/18

 東京に住む友人と「豊かさとは何?」について話し合ったことがある。
 友人「東京はとても便利。時間や距離を効果的に使う事が出来るから。しかし個人の生活そのものは、その便利さに追われ惨憺たるもの。しかも、その便利さから遠い人も多い。その点北海道は自然があり、時間がユッタリ流れる。それは豊かさではないですか」
 私「それは東京に住んでいるから言えること。私のマチは汽車さえ通らない。東京での1時間の会合に出席するため2泊しなければならない。文明の進歩が時間と距離の短縮≠ノあるのなら、私達の生活は文明から遠ざかっていることになる。その条件下での雄大な自然などのユッタリ感は、反面焦燥感にもつながっているよ」▼
 視野をもっと広げて世界の国々を経済面から見ると、日本人一人あたりの豊かさはIMF(国際通貨基金)の統計では、世界で25番目に位置する。1番はカタールで2位はルクセンブルグ。3位はマルタとなっている。以下、いわゆる小国と言われる国が続き、アメリカは8位である。順位は国民の購買力平価ベースで算出したもので、ひらたく言えば「消費意欲が強く、ものが良く売れる」ということにつながる▼米国の経済学者ポール・サミュルソン氏がこう語っている。「日本人の貯蓄率は他の国に比べては著しく高い。しかし銀行がゼロ金利政策をしても、なお貯蓄を続ける。資産の運用が下手だ」と▼総体的に日本人は、都会では神経を使いながらアクセクはたらき、地方では格差に矛盾を感じながら、それでも手持ちの若干の資金を増やしつつ、こじんまりと生きているのだろか。しかしそれも、現在の日本でに於ける生活の知恵と言えるのだろう。経済大国≠フ側面であろう。